PD zine

PD zineはプロダクト・インテリアデザイン学科の今をつたえるブログです。

2011.05.31

3年生実習

【授業風景】プロダクトデザイン学科3年生実習 暗闇体験とユニバーサルデザイン その2

こんにちは。PD-ZiNE発行者のぴでじんです。

暗闇体験で感じたことから問題点を発見し、その課題解決のための提案を考えています。

作品(1)
簡単なおもちゃを理解して遊び始める、3歳くらいの子どものためのおもちゃです。
子どもが好むアヒルのフォルムをしたこの作品は、丸い状態のものを触っているうちに形が変化していくことを気づかせます。
遊んでいるといろんな音がするというしかけも楽しいですね。

作品(2)
今回の大震災による大規模停電で、自分の車がどこにあるかわからないという問題が多く発生したそうです。
その課題に対して考えられたこの作品は、タイヤのホイール型のネックレスであり、スマートキーであるという二面性を持っています。
作品(3)
こちらは目の不自由な人が、水やお茶などをどこまで注げばいいのかがわかるコップです。
コップにこの仕掛けを引っかけると、注がれた液体によってボールが浮遊し、指にあたることで、ちょうどいいくらいの分量の液体を注ぐことができます。
コーヒーなど熱い飲み物であっても、直接指に触れるわけではないので安心ですね。
作品(4)
暗闇体験のときに、テーブルの上のコップや缶ジュースを倒してしまいそうと感じたことから生まれた作品です。
缶ジュースをこの作品にセットすることで、倒れにくくなります。
窪みにはシリコンを取り付ける予定で、また底面が重くなる工夫がされています。
作品(2)
こちらも飲み物が倒れる心配を解消する作品です。
暗闇での体験が生かされていますね。

視覚以外の感覚に訴えるデザインを考えていますが、視覚的にも訴求力のあるものになってきていますね。
完成品が楽しみです!

ぴでじんより。

2011.05.31

3年生実習

【授業風景】プロダクトデザイン学科3年生実習 暗闇体験とユニバーサルデザイン その1

こんにちは。PD-ZiNE発行者のぴでじんです。

これまでお伝えすることができていませんでした、生活・ユニバーサルデザインコースの、『「暗闇」の中でユニバーサルデザインを考える』についてご紹介させていただきます。

(1)生活・ユニバーサルデザインコース
「暗闇」の中でユニバーサルデザインを考える
目が見える人は情報の75〜80%を視覚に頼っていると言われています。
私たちが「見える」のは、光が存在しているからであり、光が遮断されるとどんなに視力があっても何も見ることができません。

完全な暗闇の中で視覚以外の感覚器官の力を実感し、同時に視覚が利用できない状態を体験し、視覚を利用できない状態の人も使用できる生活用具をデザインするというのがこの実習の意図です。

視覚が遮断された環境の体験を通して、問題点を発見し、取り組むべき課題を揚げ、その課題解決のための提案を行うという、デザインプロセスを学習します。

<1週目>
暗幕で光を完全に遮断した部屋で、お菓子を食べたりジュースを飲んだり、折り紙をしたりという暗闇体験を行いました。
視覚以外の「四感+気持ち」に分けて、暗闇で感じたことをまとめました。

触覚:
手で触って形を確かめるようになる
人にあたると安心する

嗅覚:
匂いを楽しむ
匂いで食べ物を確かめる

味覚:
お菓子をいつもより味わった
飲み物をこぼしそう
味が謎

聴覚:
音に敏感
声で相手の気持ちを探る
人の声で安心する

気持ち:
不安
気をつかえるようになる
恥ずかしくない
頭の中で空間を作る
自分の感情を伝えようとする

以上のような意見が出ました。
再び光を感じたとき、「光を嬉しく感じた」という意見が印象的でした。

視覚が遮断された環境を体験したことで、学生たちはさまざまな問題点を発見しました。
これから取り組む領域の絞り込みが始まります。

ぴでじんより。